この講習会は大盛況のうち、終了しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(開催報告)
当日は学生や教職員、一般市民の方々あわせて30名以上にご参加いただきました。
今回の研修会は、本をカッターナイフで実際に解体して、その成り立ちを学ぶ「本の解剖学」。講師にお招きしたのは、京都の由緒ある印刷屋さん、中西印刷株式会社の中西秀彦 専務取締役です。中西さんは、昨年好評を博した研修会「変わる印刷広がる書物 ~活版印刷から電子書籍まで~」でも講師をしていただきました。
参加者は、最初に中西さんから本の各部の名称の説明を受けた後、本の急所である「ノド」を切り開き、表紙・見返し等を取り外す作業にあたりました。皆さん初めての経験ということもあり、悪戦苦闘しながら解体作業をしていました。カッターナイフで糊や寒冷紗(表紙と本文をつなぐ粗く織った布)をそぎ落としている方も多く、本がいかに強固に作られているかということを実感している様子でした。
その後、実際に解体した本を見ながら、職人が製本の際に乱丁を防ぐ製本記号や、本の綴じ方についての説明を受けました。最後に本の奥付・検印・フォントの話があり、「なぜ文字の大きさの標準が10.5ポイントなのか」など、印刷業界の裏話もしていただきました。
参加者からは、「楽しかった」「今度は製本をしたい」「本づくりの裏話を聞けて面白かった」などの声が寄せられ、大好評の研修会となりました。
なお、富山大学学術情報リポジトリ「ToRepo」で当日のスライドをご覧いただけます。
ご覧になりたい方はコチラ
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(開催案内)
<日時>
2014年6月20日(金) 15:00~17:00 (14:30受付開始)
<場所>
富山大学中央図書館 2階 プレゼンテーションゾーン
<講演内容>
本を愛してやまない人でも、本の構造を知らないのでは?
実際に本を解体して本の成り立ちを実感してみませんか
<講師>
中西秀彦 氏
中西印刷株式会社専務取締役
立命館大学非常勤講師
2013年「学術出版の技術変遷論考」により大阪市立大学より博士(創造都市)の学位を取得。
主な著書:「活字のない印刷屋」、「学術出版の技術変遷論考」
<対象>
学内外を問わず興味のある方
【当日はカッターナイフをご持参ください】
※参加希望者は、E-MailまたはFAXで参加者氏名をお知らせください。
(先着30名、席に余裕があれば当日参加も可能です)
<アクセス>
富山大学中央図書館
(五福キャンパス内メインストリートのつきあたりにある茶色の建物です)
http://www.u-toyama.ac.jp/jp/access/gofuku/index.html
<問い合わせ先>
富山大学 中央図書館
E-mail k-lib(at)adm.u-toyama.ac.jp
(at)を@に置きかえてください)
TEL 076-445-6894 FAX 076-445-6902
主催:富山大学附属図書館
協賛:北陸地区国立大学連合・図書系専門委員会